会話や写真で現場のイメージを伝え、実際に店舗を見学。「内定受諾率90%」に繋がった面接内容<株式会社バイタリティ>

株式会社バイタリティ

人材の確保は主に人づての紹介が主だったという「株式会社バイタリティ」。15店舗ぐらいを展開するようになったとき、紹介では人材確保が追い付かない状況になり求人サイトなどを利用。応募者の対応は各マネージャーがそれぞれでしていました。
しかし応募者の件数も増えてきて、なかには面接当日に来られない方もいるなど、時間の使い方に課題が現れるようになり、人事部を発足。

採用に力をいれて活動をおこない、直近での内定受諾率は90%。その好成績につながった採用活動、面接内容などを、本部マネージャーの氷室さんに伺いました。


■「人事をやってみたい」の声からスタート!

当社の設立は2008年。ですが、人事部ができたのは2018年になります。
部署ができるまでは、各マネージャーがそれぞれの業態への応募者を一人ひとり対応。しかし、応募の件数も多くなってきたことや、営業を抜けて面接の設定をしたが当日に来られなかった、などという事態も増えてきて、時間の使い方に課題がでてきました。

そんなとき、そういった状況を聞いたスタッフの中から「人事をやりたい」という声が上がったんです。
それがきっかけとなり、また同時に働き方についての課題などもありましたので、一度状況を集約してやってみようということに。会社としても体制がとれるよう、アテンドという感じではなく専任として従事することで、人事部がスタートしました。


■直近での面接設定率は、50%!

人事部の設立後は採用に注力し、応募があった際には遅くとも半日以内といった早めのレスポンスを実施するなど、常に応募状況のチェックなどをしています。

応募やエントリーがあったらまず、応募者に会社の法人番号からお電話でご連絡。つながらなかった場合にはメールなどWEBで通知を送信し、その後、携帯電話から再度のご案内をして、場合によっては留守電にメッセージを残すようにしています。
そういった手順でレスポンスをすることで、最初の架電ですぐ通話ということはあまりありませんが、メールなどでの返信や、留守電のメッセージを聞いた折り返しでご連絡をいただくことができていて、直近での面接設定率は50%となりました。

電話でお話しする際に大事にしていることは、「笑声」を意識すること。電話だと表情がみえないということもありますし、お客様と接するように言葉遣いなども丁寧な対応を心掛けています。
また電話での内容としては、面接当日の持ち物や流れなどをお伝えするとともに、希望する店舗やジャンルなどのヒヤリングをおこなっています。


■応募者の背景をしっかり理解し、当社で活躍しているビジョンを沸かせる!

面接当日は、電話連絡の際にヒヤリングしていた店舗のマネージャーと人事の2名体制で面接を担当。
2対1の面接になってしまいますが、電話の際に希望の店舗やジャンルを聞いている理由として、そういうカタチでの面接になるがイメージを的確にお伝えしたい、ということをしっかり説明しています。

面接を行うブースには合同説明会で使用したパネルを置き、そこに各ブランドや会社主催のレクリエーション、活躍しているスタッフなどの写真をちりばめて貼りだすということも実施。それを見ながら話をすることで、説明にも具体性が出てイメージも付きやすくなっていると思っています。

面接では応募者に、まず自分自身がどう働きたいか、どういう想いで転職活動をしているのかをヒヤリング。お持ちのビジョンが明確な方や、まだ方向性が定まらずぼんやりとされている方、様々な年齢層や家庭環境など、いろいろな転職の理由をお持ちですので、それに対して個々に合わせたやりがいなどを見出し、ひとり一人に合わせて「当社ならこんなことができますよ」ということをしっかり伝え、当社で働いているイメージや将来のビジョンを湧かせられるようにしています。

面接は本社でおこなっており、面接終了後には時間の都合をお伺いして、可能であれば面接担当のマネージャーと本社近くにある店舗を見学。
そこで、実際に働いているスタッフや店長などと話をすることもできるので、どういう人が働いているのか、働いている人の表情はどうなのか、など見て感じてもらいながら何人かと話しをし、会社の理念が一人ひとりに付随しているということや、浸透していることの重要性などを感じ取っていただくようにしています。

会社の理念というのは「人と街の繁栄」。飲食を通じて「街をつくっていく」というビジョンのもと、繁華街にお店を出店するというよりは、ドミナント経営でひとつの街にいろいろなお店をどんどん作っていこうというイメージで事業を展開していますので、店舗見学に行く際にもいくつかある店舗を見て、この距離感でこれだけ違う業態のお店を出店しているというところを実際に知り、ビジョン実践の整合性というところとも体感していただけるようにしています。


■内定受諾率90%以上!

面接を経て内定を出すポイントとしては、まず個人のスキルなどは抜きで、会社の理念や経営方針に共感してもらえているかというところを大事にしています。そのうえで、過去の退職理由やご本人の仕事に対する意欲や成長意欲、能動性といったところを面接の中で拾い上げていくように。

内定を出すタイミングは、通常は面接当日中か遅くともその翌日としていて、人によっては面接中に内定をお伝えする場合もあります。

そうした応募対応や面接対応ができるのも、採用人事が繊細に業務を遂行しているからこそ。やるべき業務の裁量や責任というところが明確化しているということもありますし、また経営陣や人事だけでおこなうのではなく、会社全体で採用活動をしていくという「スクラム採用」の意識をもって取り組んでいるからではないでしょうか。

それがしっかりと結果となって表れ、内定受諾率90%以上、入社率90%など、高い採用率につながっているのだと思っています。

企業名
株式会社バイタリティ
店名
「日本焼肉党」「山形山」「魚釜」「炉端横山」「鳥番長」「鶏鬨」「番長餃子道」「BAR96」など
所在地
本社/東京都中央区日本橋横山町3-13 日工薬会館 2階
URL
https://vitality.co.jp/
事業内容
飲食店経営、店舗開発プロデュースおよびコンサルタント、グラフィックデザイン全般

株式会社バイタリティは「人と街の繁栄」をテーマに、2008年の創業当時から”食”を通して人や街を元気にすることを目指し、国内外にさまざまな業態の店舗を展開。実際に、これまで多くの人と街を活性化させてきています。 現在、馬喰町・月島を中心に、和食や餃子居酒屋、ウイスキーバーなど20店舗をドミナント経営で展開中。今後は直営店のドミナント出店と韓国料理店を中心にしたFC出店の2軸で店舗展開をおこなっていきます。

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